2007年05月22日

虹がかかったら

グレープ (作詞・作曲/さだまさし)
 
 君の長い髪が 木洩れ日と遊ぶよ 
 風に吹かれてもっと 笑ってごらんよ
 僕のギターにあわせ 揺れるふたりの影 
 夢をみながらもっと 唄ってみようよ
 

最近になって、初めて聴いた曲です。
グレープのデビュー曲「雪の朝」のB面の曲で、原曲は「蝉時雨」。
「蝉時雨」のほうが、色んなアルバムに収録されていますし、
デビュー曲の「雪の朝」は3,700枚しか売れなかったそうなので、
ファンの方以外で、この曲を知っている人は少ないのではないかと思います。
(知らなかったの自分だけだったりして・・・ ^^;)
 
「蝉時雨」はグレープには珍しくアップテンポな曲で、歌詞も悲惨(笑)ではなく、
短いけどすごく好きな曲で、よくギターで弾いていました。
この「虹がかかったら」は、若干スローなテンポになっていて、
木琴(多分)での演奏がすごく印象的です。
 
 緑の雲の上 虹がかかったら 
 明日もまた ここであえるかな
 ほんとは少しだけ 照れくさいんだけれど  
 雨にぬれた君の髪 ふいてあげようかな
 もう一度だけ言おうか 君が好きだなんて
 

う〜ん、爽やかすぎて、初期のさださんらしくありません(笑) 
「雪の朝」が、すっごく暗くて重い曲なので、ギャップも面白いです。
 
蝉時雨は、たくさんの蝉が鳴いている様を雨に例えていう言葉ですが、
情緒があっていいですね。さださんは、こういう言葉を使うのが本当にうまいと思います。
 
グレープ篇.jpg  さだまさしシングルス全集 第1巻[グレープ篇]
 
「虹がかかったら」は見つかりませんでしたが、「蝉時雨」の試聴は こちら
 

2007年03月10日

HAPPY BIRTHDAY

さだまさし (作詞・作曲/さだまさし)
 
 雨が降る日に気になるものは 雲の大きさばかりだけど
 空の広さに比べれば 別に大した事じゃない
 
 だから HAPPY BIRTHDAY HAPPY BIRTHDAY
 昨日迄の君は死にました おめでとう おめでとう
 明日からの君の方が 僕は好きです おめでとう
 

直接お祝いすることはできませんので、この歌を・・・
誕生日、おめでとうございます。
 
ネッ.jpg 「道化師のソネット」のB面に収録された曲です。

2007年02月21日

多情仏心

さだまさし (作詞・作曲/さだまさし)
 
 誰がとばしたか竹蜻蛉 横風に追われて
 あなたとの愛みたいに うしろ向きに落ちた
 

昨日に続いて、さださんの曲です。
 
*多情仏心(たじょうぶっしん) 
物事に感じやすく移り気ではあるが、薄情なことができない性質のこと。仏教用語。
 
グレープ解散後、“さだまさし”としてのソロデビューアルバム「帰去来」に収録。
「親父の一番長い日」とは対照的に、2分ちょっとの短い曲ですが、
それだけに、愛をなくした切なさが短い詞の中に凝縮されてます。
 
「仏心」といえば・・・
 
不動明王.jpg 聖観音菩薩.jpg 阿弥陀如来.jpg
 
左から「不動明王像」「聖観音菩薩像」「阿弥陀如来像」です。
もちろん本物ではなく、“向吉悠睦の世界”という1個500円のフィギュアです。
別に仏教徒ではなく、フィギュア収集の趣味があるわけではありませんが、
お店で見たときに、何となく欲しくなって買ってしまいました ^^
シリーズで16種類ぐらいあるんですが、その後は買っていません。
ご利益があるような、ないような・・・
 
帰去来.jpg 「帰去来」1976.11
 

2007年02月20日

椎の実のママへ

さだまさし (作詞・作曲/さだまさし)
 
うまぽけさんの記事に関連して、久しぶりに思い出したので、今日はこの曲について。
1979年に発売された「親父の一番長い日」という12分以上もある“シングル”の、
そのB面の曲が“椎の実のママへ”でした。この曲も10分近くあったように思います。
 
 漢口の春は 大使館の柳の青 それから池に降る その花の白
 甘露園のコール・コーヒー越しにうちあけられた愛 それが春
 
この曲は、さださんの叔母さんのことを歌った曲です。
 
戦争中に中国にいた彼女は、そこで1人の男性と知り合い、22歳で結婚。
そのまま終戦を迎え、帰国した彼女は、初めての、そして最後の子供を産みます。
幸せはずっと続くと思われましたが・・・
 
 ひとつ屋根の下で やがて別の愛 それぞれが違う 愛を過ごして
 一人息子だけが取り残される形で 終わるも愛 つまり秋
 
彼女は故郷の長崎へ帰り「椎の実」という小さな喫茶店をはじめます。
一人息子は、一度ぐれてしまいますが、やがて自分の道を歩き始めます。
彼は父親を愛するのと同じ位に母親を愛していました。そして母と暮らすことを決めます。
 
彼がもうひとつの愛を手にした頃、彼女は治るはずのない病名を知らされます。
しかし、彼女より先に、愛していた一人息子が事故で逝ってしまいます。
 
 母は嘆き悲しみ 出来るなら私とひきかえにと 今までを悔やんだ
 ねェ早かったよ ねェ早過ぎたよ 僕は彼の為に 唄を作った・・・・・・
 
この時の曲が「精霊流し」です。
 
彼女は、その後も病気と闘い、三度目の手術の後はお店にも立てなくなってしまいます。
それでも、彼女の兄弟達と、死んだ息子のために必死で生きようとしました。
 
 椎の実のママが 死んだ晩に みんな同じ色の涙を流した
 結局愛されて死んでいった彼女は 幸福だったと 思っていいかい
 
 ねェ愛されて死んでいったあなたは 幸福だったよね そうだよね
 さよなら 椎の実のママ さよなら 僕のおばさん
 

この最後の言葉に、さださんの、不幸だったと思われる叔母さんに対する愛情が
集積されていると思います。
ぜひ一度、聴いてもらいたい曲の1つです。
 
さだまさし.jpg 「親父の一番長い日 1979.10.12」
 

2007年02月16日

飛梅

さだまさし (作詞・作曲/さだまさし)
 
 心字池にかかる 三つの赤い橋は 一つ目が過去で 二つ目が現在(いま)
 三つ目の橋で君が 転びそうになった時 初めて君の手に触れた 僕の指
 
受験シーズンですね。ちょうどこの季節に、受験のために上京してきましたが、
もうずいぶん昔のことのようでもあり、ついこの間のことのような気もします。
受験当日に大雪で中央線が止まり、試験が受けられないかも、と
電車の中でドキドキしてましたが、結局開始時間が伸びて無事受けることができました。
 
何で「飛梅」かというと、この歌は大宰府のことを歌っていて、
大宰府天満宮と言えば、学問の神様と言われる菅原道真公が祀られていて、
九州の受験生の心の拠り所となっています。受験前に1度だけ行きました^^
 
 或の日と同じ様に 今 鳩が舞う 東風吹けば 東風(こち)吹かば君は
 何処かで想いおこしてくれるだろうか 大宰府は春 いずれにしても春
 
歌は受験とは全く関係がなく、大宰府を訪れた恋人と、
来年も一緒に来れたらいいねと願ったけど、結局別れてしまい、
今年は一人で来たけれど、大宰府は、あの時と何も変わっていないという詞です。
 
この頃の、さださんの詞は文学的な表現が多かったような気がします。
この時期は「飛梅」が頭の中を駆け巡っています ^^
 
風見鶏.jpg “飛梅”は「風見鶏」(1977年)に収録されてます。