2007年02月20日

椎の実のママへ

さだまさし (作詞・作曲/さだまさし)
 
うまぽけさんの記事に関連して、久しぶりに思い出したので、今日はこの曲について。
1979年に発売された「親父の一番長い日」という12分以上もある“シングル”の、
そのB面の曲が“椎の実のママへ”でした。この曲も10分近くあったように思います。
 
 漢口の春は 大使館の柳の青 それから池に降る その花の白
 甘露園のコール・コーヒー越しにうちあけられた愛 それが春
 
この曲は、さださんの叔母さんのことを歌った曲です。
 
戦争中に中国にいた彼女は、そこで1人の男性と知り合い、22歳で結婚。
そのまま終戦を迎え、帰国した彼女は、初めての、そして最後の子供を産みます。
幸せはずっと続くと思われましたが・・・
 
 ひとつ屋根の下で やがて別の愛 それぞれが違う 愛を過ごして
 一人息子だけが取り残される形で 終わるも愛 つまり秋
 
彼女は故郷の長崎へ帰り「椎の実」という小さな喫茶店をはじめます。
一人息子は、一度ぐれてしまいますが、やがて自分の道を歩き始めます。
彼は父親を愛するのと同じ位に母親を愛していました。そして母と暮らすことを決めます。
 
彼がもうひとつの愛を手にした頃、彼女は治るはずのない病名を知らされます。
しかし、彼女より先に、愛していた一人息子が事故で逝ってしまいます。
 
 母は嘆き悲しみ 出来るなら私とひきかえにと 今までを悔やんだ
 ねェ早かったよ ねェ早過ぎたよ 僕は彼の為に 唄を作った・・・・・・
 
この時の曲が「精霊流し」です。
 
彼女は、その後も病気と闘い、三度目の手術の後はお店にも立てなくなってしまいます。
それでも、彼女の兄弟達と、死んだ息子のために必死で生きようとしました。
 
 椎の実のママが 死んだ晩に みんな同じ色の涙を流した
 結局愛されて死んでいった彼女は 幸福だったと 思っていいかい
 
 ねェ愛されて死んでいったあなたは 幸福だったよね そうだよね
 さよなら 椎の実のママ さよなら 僕のおばさん
 

この最後の言葉に、さださんの、不幸だったと思われる叔母さんに対する愛情が
集積されていると思います。
ぜひ一度、聴いてもらいたい曲の1つです。
 
さだまさし.jpg 「親父の一番長い日 1979.10.12」
 
この記事へのコメント
おはようございます。。。
なんだか、さださん渾身のすごい歌ですね…
親父の一番長い日はラジオで聞いたことがあったと思いますが「椎の実のママへ」というのはタイトルも歌の内容も初めて知りました。「精霊流し」も関係してるなんて。
知られざる名曲という感じですね…
Posted by はるのひ at 2007年02月21日 08:44
"親父の一番長い日"と同様に物語がありますね。
人それぞれ誰でも"主人公"って歌ってくれたさださんの言葉・・
本当に自分の人生にとって何度も励まされました。
人には見えなくて理解してもらえないかもしれないけど
こんな風に歌にするとこの叔母さんはすばらしい人生を歩まれたんだなと言う事が分かりますね。

私"パンプキンパイとシナモンティ"の歌も好きなんです。
♪マスター36独身の訳は 引っ込み思案でテレ屋でまぬけな複雑な性格による・・・
マスターの優しさが手に取るようにわかるんです。
あれも実話なんですかね?
さださんの歌は小説を読んでいるかの様に想い描けます。


Posted by うまぽけ at 2007年02月21日 20:37
はるのひさん、こんばんわ。
この曲を初めて聴いた時は、ちょっと涙ぐんでしまいました。
メロディーも、また切ないんですよ。
アルバムに収録されなかったので、知らない人もけっこう多いと思います。
今ならベスト盤とかCDにも収録されていると思いますので、ちょっと探してみますね。
Posted by Moca at 2007年02月21日 22:49
うまぽけさん、こんばんわ。
そうですね。本当にさださんの詞は物語のようです。
上京したばかりの頃は、ホームシックになった時に「案山子」を聴くと、
まるで自分に語りかけてくれているような、そんな気がしてました。
「パンキプンパイとシナモンティー」も実話だったような話を、どこかで聞いたような・・・
ちょっと記憶があやふやです ^^;
Posted by Moca at 2007年02月21日 23:05
Mocaさん今晩は!!

初めまして!本日は私の拙ブログへおいで頂きコメントまで頂き有難う御座います。はるのひさんが『椎の実のママへ』の記事をご覧になられたのはこちらだったのですね。^^

『パンプキン・パイとシナモン・ティ』は実話ではなかったように記憶しているのですが・・・・
Posted by 親こあら at 2007年03月14日 19:17
親こあらさん、こんばんわ。
ご訪問&コメントありがとうございます。

「パンプキンパイとシナモンティー」は実話ではなかったんですね ^^;
昔、誰かに実話だと聞かされ、ずっとそうなのかと思ってました。
あやふやな記憶のまま、記事書いてますので、色々教えてください。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Moca at 2007年03月14日 22:14
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